2023年第2回 シェリング・ゼミナール

【日時】2023年9月15日(金) 19時30分~21時30分
【開場】Zoom
【概要】20世紀最大の希望の哲学者エルンスト・ブロッホ(1885~1977年)、その思想の核心にはシェリングがあったと云われている。そのことを鋭く指摘したハーバーマスが、ブロッホのことを「マルクス主義的シェリング」と評していたことは知られているが、その影響関係について詳しく精査する研究は特に本邦ではこれまで少なかった。しかし、シェリングからブロッホへといたる唯物論の系譜をたどりなおすことは、20世紀のシェリング受容史を別の角度からみるきっかけになるだけでなく、昨今の新実在論をめぐる議論にもつながるだろう。このイベントでは、『季報唯物論研究』でのブロッホ特集「回帰する思弁的唯物論」の刊行を記念し、執筆者たちを交えながらシェリングとブロッホの影響関係について議論する。

登壇者(敬称略):小田智敏(報告者)、中島新(報告者)、渡名喜庸哲(コメンテーター)、中村徳仁(司会)